私たちは理性では十分だと分かってはいても、「足りない」といって止まない貪りの心が存在します。そうであるからこそ、「既に足りている」と気づきを促す言葉が必要なのだと思います。

私たちは困った時の神頼みならぬ「仏頼み」というように、自分が必要な時だけ都合よく仏さまを願うという有り様ではないでしょうか。それは仏さまでさえも都合よく思い通りに利用しようということになります。しかし私たちが都合よく願お […]

　私たちの生活が一日過ぎていくという事は、いつ訪れるかわからない「死」へ一日近づいているということになります。日本人の平均寿命は男性が81歳、女性が87歳なので、なんとなくその辺りまで生きているとぼんやり考えているかもし […]

過去はもうどうすることも出来ないし、未来は因縁によって成り立つので都合よく思い描いていても仕方がない。私たちが為すべきことは今与えられている境遇を精一杯生きる事である。その行いが因となり、思いを超えた縁によって未来が開か […]

私とは何か私というものが単独で存在しているかのように思いがちだが、実は常に周りの環境や縁によって存在しているということを改めて感じる事である。どこまでも有限な私を支えている無限のはたらきによって、今私が生かされている。